
後方の飯能大橋(手前の大きな橋)を渡ると、飯能駅。「電車でGO」のお手軽釣り場
県南西部に位置する飯能市は、森林面積が市域の75%を占める森のまち。クマ被害が東北地方などを中心に多発しているが、広大な山地を有する飯能市も秩父市に次いで県内2番目にクマ目撃情報が多く、特に今年はそれが著しい。
令和7年度、飯能市内で市民から市に寄せられたクマ目撃情報は11月2日現在で29件。これは過去最も多かった昨年と既に同数で、5年度と比較すると実に4倍。今年は10月だけで13件の目撃情報が寄せられているから他人事ではない。幸い、人への被害は報告されていない。
チャブトレックでは清流が対象とはいえ、カワムツを求めて樹木が鬱蒼とした小沢を遡行することが多い。飯能市内の入間川本支流で竿を出すチャブトレッカーは、万が一に備え、クマ対策を忘れずに!

夏は川遊び客に占拠されるが、秋はひっそり。反して、川の中は多数の小魚
今回、取り上げたのは西武飯能駅(南口)から歩いて20分もかからない住宅地を流れる釣り場。地区でいうと、矢颪地区と南町地区。南岸に人家が建ち並び、北側にはウォーキングをする人の姿が絶えない遊歩道が河川と並行する。
チャブトレックのフィールドとしては、飯能市内の入間川ならどこでも可能。ただ、駐車スペースを探すのがなかなかに難しいのがネック。しかし、ここなら心配無用。

矢川橋の左岸側袂を河川側に下ると、左手に現れる駐車スペース。釣り場は目の前
駐車スペースは、河川に並行する遊歩道を挟んで旧福島釣り堀の反対側の河川敷。飯能市街地方面から来る場合は、矢川橋を渡らずに左岸側袂を右折、河原方向へ下る砂利道を進み、左側。車高が低かったり、スリップが心配の人は避けたいが、今夏、アユルアーをやる人たちはここに止め、徒歩30秒の目の前の釣り場へ。

透明度が高い釣り場。オイカワやカワムツの泳ぐ姿が確認できる(左の白い石の上)
釣り場は矢川橋から上流。途中、矢颪凝灰岩層の露頭がある。プールだけでなく、遡行中に現れる瀬ももちろんオイカワの好ポイント。一帯はバス、コイもいる。飯能駅南口から南進する美杉台通り線に架かる飯能大橋、矢久橋を過ぎ右手に建つマンションの上流も良いポイント。

入間川オイカワ。愛すべき雑魚